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ひなたの極認証特集

ひなたの極認証特集
2018.11.12

企業が人材を確保するためには、労働者にとって、働きやすい職場環境づくりを積極的に行うことが重要。
より多くの県内企業のワークライフバランスが実現されるように、改善すべき点は改善しながら、働きやすい職場づくりに役立つ制度に育てていきたい。

ひなたの極認証特集
「ひなたの極 認証特集」第3回は、働きやすい職場「ひなたの極」を創設した県雇用労働政策課 小川 真理子様に、働きやすい職場「ひなたの極」を創設した理由とこれからの願いについてお聞きしました。

この度はインタビューにお答え頂きありがとうございます。
働きやすい職場「ひなたの極」認証制度を創設されたきっかけを教えてください。
県では、働きやすい職場環境づくりを推進するため、これまで「仕事と家庭の両立応援宣言」登録事業を実施してきたところです。

現在、1,068件の登録(平成30年9月末現在)をいただいているところですが、より一層の推進を図るため、県として何ができるかを考え、労働者の視点に立った職場環境づくりを積極的に行っている企業を認証する制度を創設することになりました。
どのような願いでこの認証制度を創設しようとされたのでしょうか?
県では、平成29年7月に人材確保に向けた取組等に関するアンケート調査を実施しましたが、その中で、県内企業の約70%が「不足感を感じている」との調査結果がまとまりました。また、同じアンケート調査において、企業に対し労働環境面における取組について尋ねたところ、「働きやすい職場づくり」を挙げられた企業が約75%ありました。
この結果を受け、企業が人材を確保するためには、やはり労働者にとって、働きやすい職場環境づくりを積極的に行うことが重要だと感じたところです。

今回、23項目からなる審査項目を設定していますが、これは、企業が第一義的に労働者に対して取り込むことができることを念頭に設定しました。そのため、まずこの審査項目をクリアすることを目標としていただき、県内企業にその取組を進めていただけたらと考えています。
創設の構想から、実際に創設が終わるまでどのような過程と困難がありましたか?
困難だったことを挙げるとすれば、まずは「どのような審査項目を設定するか」でした。
先ほども申しあげましたが、「県内企業がワークライフバランスの取組を進める上での目標となるべきものを作りたい。」という思いから、関係機関等と何回も協議を重ね、決定させていただきました。
審査項目の中で、特に想いの強い項目はありますか?
全ての項目が、重要な項目であると考えています。
平成30年2月1日に創設されたそうですが、今現在どれくらい数の企業がこの認証を受けていますか?
平成30年9月末時点で、6社となっています。
認証の審査項目の中で、各企業の方が乗り越えられず苦労されているように感じる項目がありますか?
審査項目1 -(3)「常用労働者1人当たりの所定外労働時間が県平均所定外労働時間と比べ少ない」と 審査項目1 -(8)「過去1年間における一般労働者の年次有給休暇取得率は、企業(事業所)全体で70%以上である」の2項目については、特に苦労されているようです。
働きやすい職場「ひなたの極」認証制度を創設してよかったと感じられた出来事がありましたか?
当該認証制度の周知が、まだ十分でない部分はありますが、この認証制度を知っていただいた企業の方から、一歩ずつでも審査項目をクリアできるように取り組んで行きたいとのお話を受けた時は、創設して良かったなと率直に感じました。まずは、この認証制度を知っていただき、そして、取組を進めていただくことが大切だと思っています。
今後、働きやすい職場「ひなたの極」認証制度をどのように育てていきたいですか?
県としては、まず、この認証制度を県内企業に知っていただくため、周知、啓発に努めてまいりたいと考えています。
また、認証企業の皆様には、地域におけるリーダーとして、本県のワークライフバランスの促進を牽引していただき、様々な場面でお力をお借りできたらと考えています。
そして、そのような取組によって、より多くの県内企業のワークライフバランスが実現されればと考えております。
また、まだ始めたばかりの認証制度なので、改善すべき点は改善しながら、働きやすい職場づくりに役立つ制度に育てていきたいと考えています。
より多くの県内企業のワークライフバランスが実現されるように関係機関等と何回も協議を重ね、働きやすい職場「ひなたの極」を創設された想いがとても伝わりました。
今後、認証を受ける県内企業が増えることを岡﨑組も心から願っています。